2017年3月14日火曜日

風をあつめて


ファーマータナカの My Favorite Songs

い空、1970年代の東京に想いを馳せる。
時を超えても色褪せない「はっぴいえんど」の曲と歌詞とリズムは、日本のロックの原点でもある。

「風をあつめて」(1971 作詞:松本隆 作曲細野晴臣

街のはずれの
背のびした路次(ろじ)を散歩してたら
汚点(しみ)だらけの 靄(もや)ごしに
起きぬけの路面電車が
海を渡るのが 見えたんです
それで ぼくも
風をあつめて 風をあつめて 風をあつめて
蒼空(あおぞら)を翔けたいんです
蒼空を

とても素敵な
昧爽(あさあけ)どきを 通り抜けてたら
伽藍(がらん)とした 防波堤ごしに
緋色の帆を掲げた都市が
碇泊(ていはく)しているのが 見えたんです
それで ぼくも
風をあつめて 風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

人気(ひとけ)のない
朝の珈琲屋で 暇をつぶしてたら
ひび割れた 玻璃(ガラス)ごしに
摩天楼の衣擦(きぬず)れが
舗道をひたすのを見たんです
それで ぼくも
風をあつめて 風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を


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