マミーズ
今日の求人「マミーズ(ラ・ムー=大黒天物産株式会社」。
ローカルな話題で申し訳ない。
当地久留米市を含む筑後地方は、福岡市近隣にあって人口30万人の中核地方都市であるが、ビジネスの中心は福岡市にあり、何とも商売がし辛い中途半端な地域となり果てている。
寂れたアーケード街を抜けたところに、且つて隆盛を極めたダイエーのショッピングビルがあったのだが、今は地下1Fに閑古鳥が鳴く地元スーパー「マミーズ」がある。
ここは勢いがあってユニークな店舗展開で知られる「ハローデイ」も一時期出店していたがほどなく撤退。
何時閉店するのかと、近隣に住む車のない高齢者を中心とするいわば弱者層の客(自分含む)はひやひやしていると思う。
そこが求人とはこれ如何に?
詳しい内部事情は分からないが、現在「マミーズ」は地元で大型ディスカウントストアを展開する「ラ・ムー=大黒天物産株式会社」が、100%完全子会社化していて、どうもそこの募集のようである。
「マミーズ」自体は本社は柳川市で、一時は40店舗を展開し勢いもあった時期もあるが、現在は22店舗で苦戦中。
一方「ラ・ムー」は現在売上高3,000億円弱、店舗数216で、今も対前年比+をマークし続けている会社である。
近隣の店舗も24時間営業で庶民でごった返している。
最近は、都市型の小型店舗も展開していて、この店舗も何らかの業態変更も含めてのテコ入れを期待したい。
スーパー業界自体は、イオンリテールの一人勝ち(1兆8,419億円)に見えるが、全般的には緩やかに売上増・既存店増基調ながら、人口減・労働力不足という圧力に直面。
大手はミニスーパー展開・PB強化・小売DX・生鮮・宅配対応を通じ、地域ニーズとの親和性を高めつつ競争力維持を図っているという構図で、今後は、チェーン再編と小型化・デジタル化がさらに進む見込みのようだ。
特筆すべきは、やはり地元の「トライアルカンパニー」だろう。
ただの庶民相手(自分含む)の安売り店だろうと侮っていたら、現在売上7,179億円、店舗数318で、AIカートを導入し、なんと西友を完全子会社化していて、こちらも目が離せない。
しかし、求人広告の一枚から、朝も早くからここまで分析する私は、只者ではない(ただの暇人との声も聞こえる)。