煩悩
煩悩の量産は留まることが無く、いたずらに齢を重ねるばかり、除夜の鐘ももうすぐそこだ。
以前「たいととびゃん」という画数の多い漢字を紹介したが、ここに来てとんでもない画数の漢字に出くわして、ずいぶん悩んだ。
その画数はなんと108、「ぼんのう」と読む。
煩悩の数には諸説あってそのひとつに、迷いを起こさせるという六根の眼(げん)耳(に)鼻(び)舌(ぜつ)身(しん)意(い)のそれぞれに、好(こう:気持ちが好い)悪(あく:気持ちが悪い)平(へい:どうでもよい)があって6×3=18、この18それぞれに浄(じょう)染(せん:きたない)があり18×2=36、この36に前世今世来世の三世があって36×3=108となり、人間の煩悩の数を表すというのがあった。
これはどうも創作漢字らしいと判ったがよく出来ている、元々文字は誰かが作ったものだし、本家中国だって創作しているし、将来は辞書に載ることとなるかもしれない。
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