エグゼクティブ
今日の本棚「エグゼクティブはなぜワインにはまるのか?」。
天神の新しいジュンク堂書店で、たまたま手に取って立ち読みした本。
冒頭に「本書はワインの本ではない」と書いてある。
ざっと読んだワイン会のエピソード部分が、面白過ぎて買ってしまう。
西麻布のカメラとインターホンで入る会員制の静謐な1室でのワイン会で、ある個人資産数百億のIT企業の経営者が、誇らしげにワインの生産地について語った時、彼が飲んでいるのはワインではなく、自らの承認欲求と言う名の安っぽい液体に過ぎないと、その場にいた本物たちから押された「落第の烙印」の話。
あるマレーシアの大富豪が日本に遊びに来て誘われて会いに行ったら、場所は渋谷の居酒屋で、無造作に紙袋からDRCのモンラッシュ(200万円以上だって!)を取り出し、瓶ビール用のコップしかなくてそれで一口飲んだあと、「少し温度を下げた方がいいかもね」と、大きなロックアイスを入れて飲み、それを勧められて飲んだらさすがだと感じた、「神への冒涜の味」の話。
エグゼクティブとは、例えばホテルのエグゼクティブフロア、空港のエグゼクティブラウンジのように、お金を持っている人、役職や肩書が高い人を指す形容詞。
またよりお金を払ってくれる上位顧客と言う意味でも使われる。
しかし executive の語源はラテン語の exsequi で、「最後までやり遂げる」「完遂する」という意味だそう。
本来のエグゼクティブとは、地位の高さでも資産額が多いことでなく、自分で判断し決めたことを最後まで遂行する人で、肩書が高くても評価に依存している人、判断を他人に委ねている人 は、エグゼクティブではない。
逆に誰も正解を教えてくれない状況で、自分で選び、その結果を引き受ける人、その人こそがエグゼクティブという。
何か気分だけはエグゼクティブになってきた、誰かマレーシアの大富豪を紹介してくれんかな。



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