2017年10月21日土曜日

宮澤賢治 -その愛 -

宮澤賢治の生誕100年記念の1996年に制作の、賢治37年の軌跡を描いた物語。

父との衝突や最愛の妹19の死、自然を心から愛し、仏教を信じ、ベジタリアンになり、人々の幸せを心から願った宮澤賢治の姿を三上博史が熱演、監督・神山征二郎、脚本・新藤兼人。

裕福な家庭が故の甘さが土台にあるのは否めないが、それでも、理想主義的で、我儘で、小人物で、正直な生身の青年の葛藤と生きる苦しみが描かれている。
叉、全肯定は出来ないが、父の愛、母の愛、兄弟愛の深さと美しさを見ることができる。この時代の悲劇は、やはり病死(結核など)という動かしがたい事実の存在であり、それが余計人間の憐れを浮かび上がらせることになる。

詩人の生い立ちや時代背景を知ることで、詩をもう一度味あうこともできそうだ。





0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム