2019年8月27日火曜日

誰も農業を知らない


ファーマータナカの本棚。

一農業者だったので、日本や世界の農業が気にかかる。

メディアを大手を振ってまかり通る、知識も経験もない論者達による定番の①大規模農業論②無農薬農業論③農業工場論④六次産業論⑤保護主義論を一刀両断、現場で感じていたことも多く説得力あり。

又車社会が既にそうなりつつあるように、旧態依然とした農業界も、あと20年で激変するとの筆者の予想が興味深い。

各項目につき、気になった点をアットランダムに記しておく。
①大規模農業論
 日本農家は専業3割、アメリカ2割弱
 適正規模を超えると所得増が困難になる
 アメリカでも農地分散顕著で、かつ大型機械で効率はよくない
 大規模程価格下落で赤字幅拡大破産する
②無農薬農業論
 無農薬の対応は、目視でとる・農薬以外・何もしない(益虫にまかせる)
 農薬の手間はかからない(水田用除草剤では袋を投げ入れるだけ)
 農薬代は60~3000円/10a
③農業工場論
 JFEライフ、カゴメ/黒字までに10年、ハイポニカ等成功例もある
 オランダが見本とされるが、価格低下・新興国台頭・代替作物不透明の問題あり
④六次産業論
 1品で大きな利益を叩き出す商品開発が必要
⑤保護主義論
 僅かな負担で、耕作放棄地の拡大が食い止められる


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