年金繰下げ支給
目出度くも何ともないが、今月は誕生月だ。
満を持して「年金繰下げ支給開始」、その申請に向かった。
年金事務所にお勤めの方に、個人的恨みはない。
ただ、先入観とか嫌な予感がなかったかというと、それは否定できない。
営業職や販売業、接客業が長かったせいもあり、これまで数えきれない理不尽なお客様と接してきたが、極力頭を垂れ、言葉と誠意を尽くしてご対応させていただいてきたと思う。
逆に自分がお客様の立場の時、血気盛んな頃は、余りにも目に余る対応にはブチ切れて、モンスターなクレーマーと化したこともないではない。
だが、晩年になると、世の中ってそういうもんだなって、対応したあなただけのせいじゃないって、まるで仏様のような柔和さを以て、たいていの事象には接することが出来るようになっていると思う。
団塊世代末期の優秀な私の同世代は、今や日本どころか地球のお荷物と化しているが、大半は大企業を勤め上げ昇り詰めて退職していたり、まだ会長や顧問だったり、未だに医者や教授なんてのも結構いるのだけが自慢だ。
一方で当方は、自業自得の自営業畑が長かったせいで、年金は最低額に近い。
そこで、超低金利のこの時代、年金支給開始年齢繰下げという超高利回り商品(年利8.4%5年で42%)に手を染めて、老後の生活防衛の一助(全助?)とすることとしていた。
ただ、損益分岐年齢81歳以上生きないと増額にはならず、税金等を考慮した実際手取額だと、84~86歳となるので男性平均寿命からみてもお陀仏の可能性が高いし、健康寿命も当然考慮しないといけない現実はある。
お役所仕事で待たされるなんてことはよくあるので、事務所の開始時間の8:30に、意気揚々と向かった。
窓口で「繰下げ年金支給開始の申請」の旨を告げると、開口一番「予約はしていないのですか?」と言われた。(電話や窓口による予約制度があることは知ってはいた)
ちなみに予約電話番号は、0570で始まる。
残念ながらトップは獲れず、窓口で受け取った番号は2番だった。
すぐ、電光掲示板を見ると、「お待ち人数は2人、お待ち時間は55分」の表示。(お待ち時間表示は目安です)
見渡すと窓口は15~6番まであったが、ほとんど対応していない。
ただ事業所関係の窓口だけは次々に番号が呼ばれて、何故かスムーズに流れていた。
直後に年金支給開始申請3番と思われるの人が来て窓口で、「どの位待たなければいけませんか?」との質問に、「年金事務所は混んでてとても忙しいので、どの位かは判りません。」と即答していた。
改めて観察すると、年金受給申請や相談窓口はたぶん9番まであったが、何処も対応していない。
窓口の後方ではお客そっちのけで大勢の方が忙しくお仕事をなさっているのは、よくある光景だ。
1時間ほど待たされてやっと呼ばれて、あれこれ問診?されたあと、「今日は何しに来たんですか?」と聞かれた。
「ところで、住民票は持ってきてないですよね(持ってきましたかではなく)?」と聞かれた。(たぶん申請時住民票持参必要とはどこにも書かれていない)
年金支給は8・9月分は10月支給(2ヶ月に1回支給)で、その支給月にはもう間に合わないので支給はおそらく12月(早ければ11月?)になるだろうと言われた。
細かくて申し訳ないが、年金支給は8月分からではなく9月分からだそうだ。
仏様は大人しく頭を垂れて、帰路に着いた。
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