神無月
ファーマータナカの歳時記的心。
児の手柏(このでかしわ)が金平糖のような球果を付けている。
よく見る千手(せんじゅ)という園芸品種。
実りの秋と言うが、生産性を放棄した(させられた)おっちゃん達とは打って変わって、極々ありふれた庭木(よそんち)でさえ、穏やかな生の営みが連綿と続いている。
眼を転じ耳を澄ませば、
宙(そら)に舞った紋白蝶や揚羽蝶は蛹(さなぎ)となり、
叢(くさむら)では鈴虫や松虫や轡虫(くつわむし)は求愛の羽を奏で、
蟷螂(かまきり)や蟋蟀(こうろぎ)は卵を産んで命を繋ぎ、
地の中では、天道虫や鍬形(くわがた)が潜って啓蟄(けいちつ)までの春を待つ。
早い、自棄(やけ)に早い、今日から10月、神無月(かむなづき)だ。
それにしても、日本語って、漢字や宛字や成り立ち等、何でこんなにいちいち奥深くて魅力的なんだろう(書けんけど)。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム