牛車
私事で恐縮だが、ひとり娘(と言ってもいい歳だが)がいて、その娘にひとり息子がいる。
桜花爛漫、その孫が小学校を幸業した。
何はともあれ目出たい㊗️
土台ずっと地を這う様な下層階級の人生なのだが、その娘が小学生〜高校生の頃は飲食店経営時代真っ只中で、文字通り昼夜ぶっ通しの働き詰めだった。
子育てなど眼中になく、そのひとり娘は太宰府の祖母宅に預けていた。
娘にとってはひとり親家庭どころか、実質親のいない家庭だった。
もっともカミさんは週末の徹夜明けにほぼ眠らずに娘に会いに行っていたようだ。
その娘がたまさか久留米に出てくると、時々ここでランチを食べさせた。
爾来、子どもの為家庭の為自分だけが頑張っていると思っていた飲んだくれ我儘勘違い人間の本質は、あまり変わっていないかもしれない。
カミさんが用意してくれた幾ら入っているかも知らない卒業祝の祝儀袋を、孫に偉そうに渡す。
BE YOURSELF EVERYONE ELSE IS TAKEN
〜 Oscar Wilde
人生のそれぞれの席は既に誰かに取られている。
自分らしく生きるしかない。
1971年創業老舗レストラン
ハンバーグ&ステーキハウス@牛車
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