2025年2月5日水曜日

下山禁止

看板ウォッチング「下山禁止」。

道案内はもちろん安全確保のためである。
おいおいここまで登らせておいての「下山禁止」は、あまりにも惨い仕打ちではないか。

冗談はさておき、登山は登るだけではない。
下山して初めて登山なのである。
何故なら下山しないということは、生きて帰ってこないということだから。

山岳遭難を態様別にみると最も多いのは「道迷い」で41.5%、次いで「転倒」(16.6%)、「滑落」(16.1%)となっている。
(警察庁「令和3年における山岳遭難の概況」より)。

よく言われることではあるが、遭難した場合は、
1. とにかく正しいルートに戻ることを優先させること。
2. 次に下らないで登ること。

山頂を目指すことで、見晴らしのよい尾根に出たり、登山道に出たりする可能性が高くなり、尾根に着けば電波はつながりやすく、緊急通報をして救助を呼べるし、ヘリや救助隊からも発見されやすくなる。
下りさえすればいつかは山麓に戻れそうに思えるが、下った先では崖や滝など、「通れない道」に行きあたる確率が高く、そこから滑落する可能性が高い。

でも、お願いだから最終的には下山はさせてほしい。


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