名もなき者
今日のシネマ🎥「名もなき者 / A COMPLETE UNKNOWN」。
ボブ・ディランのデビュー前(1961年)からニューポート・フォーク・フェスティバル(1965年)で大ブーイングを浴びるまでを扱った作品。
まずは、完コピと言っていいほどに40曲を歌い上げる主演のティモシー・シャラメが凄い(なんと映画の撮影の数か月前までギターの知識もほとんどなかったらしい)、まるでボブ・ディランが憑依しているかのようだ。
映画を見ているのに、まさにライブ会場にいるような臨場感で、あの時代にタイムスリップ出来、これだけでも鑑賞する価値があると思う。
そのうちに、「プロテストフォークのプリンス」「世代の代弁者」「フォークロックの騎手」と呼ばれた彼の、時代や製作者やファンの思いとの乖離と葛藤、そして彼の音楽の初期の変遷(本当は変わっていない?)が描かれているのが見えてくる。
彼を見い出し育て支えたピート・シーガー、ジョーン・バエズ、ジョニー・キャッシュ等とのからみも見ものだ。
盗作疑惑などをはじめ物議をかもすことも多いボブ・ディランだが、改めて彼の音楽のそして何よりも言葉の力を体感することができる。
予告編はもちろん、関連動画もいっぱいアップされており、この映画をきっかけに、改めてフォークとは何か、僕らの時代とは何であったのかに触れることが出来そうだ。
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