2025年9月1日月曜日

不条理

ファーマータナカの本棚
「不条理な世の中を、僕はこうして生きてきた。―知っているようで知らない「古典教養の知恵」」。

不条理の世の中を、、、というタイトル、そりゃあそうだがと、気になってポチリ。

著者は哲学・文学・思想の本が好きで、学生時代から数百冊を読み漁ったといい、なんと教養を学ぶサービス「古典教養大学」をオープン(現在は全面オンラインに移行)させたとある。

実際ちょっと読んでみると、これから不条理を生き抜くべき若者向けの教養入門書的な軽めのタッチ。
自分の実体験に基づいて、古典教養のテーマをひとつずつ、わかりやすく紐解いてある。

本来教養とは身に着いたものを言うのであって、今更手遅れの感は否めないが、何とか手軽に教養擬きを持ってる振りはできないかと思う自分には、好適書となるのではなかろうか。

・「この世界は自分用ではない」から、完全も不完全もない―文学への扉『ゴリオ爺さん』
・「怠惰な生活」では気づけないことがある―文学への扉『罪と罰』
・「自由な意志は存在しない」から、後悔なんて無駄なこと―哲学への扉 スピノザ「自由意志」
・ときには、「自分が主人公」になることも必要―文学への扉『ドン・キホーテ』
・自分用にできていないからこそ、世界は素晴らしい―哲学への扉 ヘーゲル「アウフヘーベン」
・世界は不条理なのだから、仕方ない―宗教への扉 旧約聖書『ヨブ記』
・欲望のままに生きるのは、自由なのか―哲学への扉 カント「自律」
・このままでもいい、だけど「新しい世界」がある―文学への扉『ハムレット』
・善悪なんて、自分で決めてしまえばいい―哲学への扉 ニーチェ「貴族と奴隷」
・「この世界で生きていく」という覚悟を持つ―宗教への扉『バガヴァッド・ギーター』

・・・この安直さが教養がないことの証左でもあるが、何だか少し教養が身に着いた気になってきたぞw



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