2016年7月6日水曜日

QBハウス


数年前まではせめて髪位はゆったりと切りたいと思っていたが、髪の総量の激減と格差社会のあおりを受け、現在は1000円カット「QBハウス」の常連となっている。
「伸びた分だけ切る」というコンセプト(「抜けた分を戻す」だとなお良いが)、2015年度生活関連サービスで顧客満足度第1位、カットカルテ(アプリ、小生は不使用)、水平思考的マーケティング(※)等、ビジネスモデルとしても注目に値する面も多い。最近は女性客も多い。


ここで簡単に収益構造を確認しておく。
1,000円(10分)というと、格安・激安の感があるが、既存の理容店を考えてみると、様々な周辺サービスがついて、例えば40分で4,000円くらいだったりする。
そうすると、時間当たり(10分)の収益は1,000円となり、消耗品その他の付帯経費を考えると、一見激安店で薄利多売的印象とは裏腹に利益率は高いのである。
もちろん、少なくとも4倍の集客で同等なのだが、実際には既存店が順番待ちをする程の集客が考えにくく、翻ってQBハウスは順番待ちが恒常的に発生している状況のようなので、どちらが採算性が高いかは自明であろう。


又、企業的には買収の話があったり、直近の決算が赤字の報道があったりと、全てが順風満帆ではないにしろ、今後に注目しておきたい。


※ 水平思考(ラテラル・シンキング)とは、垂直思考(論理的・慣例的)に対して、非論理的な思考(除去・代用・結合・逆転等)で新しい解決策を見つけ出そうとするもの




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