2016年9月30日金曜日

農業事故


ファーマータナカの新農業講座第14回。お題は「農業事故」。




設業などで死亡事故が減少傾向にあるのに対し、農業での事故は建設業の2倍、高齢化、家族経営で労働者としての労働安全衛生法の法規制がなじまない、コスト高にためのトラクターの安全装置の不備等が原因という。



死亡事故とまではならなかったが、私自身の危うかった経験をいくつか列記しておくので、暇な方お付き合い下さい。

【北海道N町酪農経営時代】

・急傾斜の牧草地でトラクターで採草中、大量に牧草を積載した牽引車(ハーベスター&クロップキャリア)に押されて100m以上急降下後大破、危うく谷にも落ちそうだった。
・堆肥が大量で、ユンボで切り返していたが、重機ごと糞に埋まって抜け出せなくなり、糞死寸前だった。
サイロに牧草やコーンをトラクターの動力を使って高速回転させてはね上げ(ブロアという)貯蔵するのだが、詰まった牧草を取ろうとしたらまだ羽根が回転しており指を骨折、切断はまぬかれたが運悪ければヤクザになっていた。
・サイロ内は装置(アンローダーという)で表面をならすがどうしても均一にならず、人も入ってならすが、北海道では毎年数人が酸欠で死んでいた。
・ファーマータナカの後継者は種牛を導入したが、襲われて骨折入院した。
放牧地ではしょっちゅうマウント(馬乗りいや牛乗りか!?)された。
搾乳中後蹴り回し蹴り攻撃があり、又成牛体重は500kg以上で、足を踏まれた場合、確かめるようにもう一度踏み直される場合が多い。
・地吹雪で視界ゼロで道路が埋もれ、車が抜け出せず、死にそうになったことが何度もある。

【大分県K村農業経営時代】
・石油高騰時、代替薪ストーブが火元でハウスが全焼、無駄な消火で煙に巻かれて死にそうだった。
・密閉状態のハウスでの農薬散布はほぼ1日ががり、その日は飲酒を控えるようにと言われた。(肝臓が農薬解毒で悲鳴をあげてる?)
・夏場のハウス内は40℃以上、カミさんは熱中症で倒れた。
・台風でハウスを点検に行っている時(一番危ないパターン)ジャストタイミング、突風で大破、一緒に吹き飛ばされそうだった。
・台風で4日間停電、水耕栽培の装置停止、酸欠のためトマト全滅で無収入、ホントに死にそうだった。
・山間地だったので、切り立った崖から道路に岩が落下し、早朝移動中に車が激突、ガードレールでかろうじてストップ。
・トラクターや刈払機(草刈機)での事故多発。
・朝方、車両がひっくり返っていたり、路肩にかろうじて引っかかって放置されているのを何度も目撃した。(私ではありません、ひょっとして飲酒!?)

 自己責任も多いけど、お百姓さんも頑張ってます、ご理解ご声援を。

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