銀杏(きんなん)
銀杏(きんなん)食べた。
木はを「銀杏(イチョウ)」と読み書きし、実は「銀杏(ぎんなん)」と読み書きするところが面白い。
外側の果実のあの強烈な臭いの元は、酪酸とぺプタン酸という物質で、人間の足が臭い時のあの悪臭と同じ原因物質でそうだ。
食べる時は、茶封筒に入れてレンジでチンするとよいとはよくいわれる。
意外と知られていないのは、含まれる4-0-メチルピリドキシンという物質が、ビタミンB6を欠乏させて、下痢や鼻血やけいれんを引き起こし、場合によっては死に至らしめるという事実だ。
ビタミンB6は脳内で神経を沈静化してくれる物質であるγ-アミノ酪酸(通称GABAともいわれる)を作るのに使われる大切な物質らしい。
何でも、この物質はビタミンB6で知られるピリドキシンという化合物に非常によく似ていて、ビタミンB6と間違えて体内に取り込まれてしまうらしい。
だが、ビタミンB6のようにGABA作りに使われる機能はなく、結果的にビタミンB6がGABAを作るのを邪魔することになるという。
すると神経を沈静化することができなくなり、興奮状態が続き、けいれんや嘔吐、意識混濁を引き起こすことになるというわけだ。
銀杏の一粒、その毒性とメカニズムから、生命や植物体の神秘さえ感じられる。
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