ミント
久留米の市街地の本通りは、ひとまずそれなりに整備されたと言っても良いだろう。
とある本通りの何筋か裏に、結構長めの石畳の散歩道があったりする。
ひっそりとしていて、散歩する人とすれ違う事も滅多にない。
そんな風だから、せっかくの両脇の花壇の手入れは、お世辞にも行き届いているとは言い難い。
それでも雑草も含めて、四季折々の風情なんぞを、こっそり感じる事が出来る。
今日は、珍しくミントの群生を見つけた。
てっぺんの一葉を摘んでみると、懐かしい香りがした。
昔のバーテンダーは、自宅のベランダなんかに、必ず植えていたものだ。
取り立ての新鮮な香りを供するのは、密かに自慢でもあったのだ。
ハーブの類いが発する強力だったり独特だったりするその香りは、元々は害虫から我が身を守ろうとする忌避効果を狙ってのものだ。
それを人間って奴が、ちゃっかり香草として利用してきたに過ぎない。
ハーブは総じて繁殖力旺盛で、素人でも容易に育てられるが、反面その香りをもってしても突然アブラムシなどの害虫の大量繁殖攻撃によって、お手上げになる事も多い。
行き着くところはワンパターン、バーボンで味わう芳香なミントジュレップ、ラムとの相性を楽しむモヒート、ここはどうしても遠き異国の地で喉を潤すことが必要だと思えてくる、いかん。
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