踏青
万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清明(せいめい)」は「清浄明潔」という言葉からきているという。
花一斉に咲き、蝶高く舞い、空碧く澄み渡り、風爽やかに吹く。
古代中国ではこの時期「踏青(たうせい)」と言って野に出た。
清少納言は牛車で山里に出かけて、車輪が草の下の水を踏んだ様をワンパターンで、趣がある(いとをかし)とか残念だ(口惜しけれ)とか言った。
― 蓬(よもぎ)の、車に押しひしがれたりけるが、輪のまわりたるに、近ううちかかへたるもをかしー
雨あがりサイクリングロードは所々に水溜りがあって、我それを避けて脇の青い草を踏めば、現代の清少納言になった、いとをかし。
巡り来た回春蘇生の時期、年甲斐もなくちょっぴり期待高まる。
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