2024年6月25日火曜日

再生

ファーマータナカの気になるワード「廃校Re:Born」。

再生って、夢も浪漫もある魅力的な言葉。
雑誌を流し読みしていて、見つけた記事にそれはあった。
出来得れば何とか自分ももう一度再生できないものか。

過疎化で廃校になった校舎を再利用しようという話は、私自身が新規就農者として大分県に移住した頃(1997年)にも既にあちこちで聞かれた。
しかし用途は社会福祉や教育関係施設、ネットが普及してからは良くてスモールビジネス支援などで、総じて採算が取れて有効利用されているかと言えばそううまくはいっていないケースも散見された。
(天神ビッグバン福岡市の大名小学校跡地利用等は別格だろう)
実際就農先の廃校跡で村がヒラメの養殖にチャレンジしていたことがあり、一緒に移住した娘が一時期その仕事に携わっていたことがあるくらいだ。

この事例は、校舎で水耕栽培でレタスを育てるだけでなく、野菜の残渣で鯉等の水産養殖をするとともに、太陽光自家発電に関する特許技術と合わせてエネルギーも生み出すという。

過疎化と言う社会課題に対して地方創生はもとより、食料、環境、雇用問題の解決と、これが軌道に乗るのなら正しくRe:Bornであろう。

ただ水耕栽培に関して元プロとして一言言わせてもらえば、これだけ技術が進歩し大手もこれまで何度も参入しているにもかかわらず、あまりうまくいっていない(最近ではパナソニックやNKアグリの撤退)のは、理屈は至極真っ当に見えるのだが、栽培できる品目がレタス等に限られていること、設備費光熱費等に莫大な経費がかかることなどの解決すべき根本要因があるためで、その辺がどうクリアされていくのか、注視したい。

株式会社HPRS



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