記念硬貨
我楽多は腐る程有るが、終活で整理すべき程の金目のものは基本無い。
何となくデスク回りをいじっていたら、小瓶に入った所謂記念硬貨なるものが、ザクザクとまではいかないまでも、サクサクくらい出てきた。
ひょっとして、人生とは不公平ばかりでなく、神様が最終的には辻褄を合わせに来てくれるということだろうか。
このまま所有して更なる査定額の上乗せを狙う手もあるが、ここは背に腹は代えられない現実をしっかり直視することとした。
昔でいう古物商という奴か、高価買取店に持ち込むことにする。
ただ、高価買取の鑑定に膨大な時間がかかる可能性があるし、店舗で買い取ってもらうための大金の現ナマが用意されていない可能性もある。
ここは事前に店舗に現金の用意も含めて連絡しておくのが筋であろう。
某高価買取店との問答
「500円記念硬貨が何種類もあるのですが、そちらで引き取ってもらうことは可能でしょうか?」
「500円記念硬貨に500円以上の査定額がついているものはありません。」
「501円以上のものは引き取りますが、500円の記念硬貨を現行の500円玉に交換するのは両替になります。」
「うちでは両替はできません(やっておりません)。」
ゆうちょ銀行窓口での問答
「500円記念硬貨を両替してもらえますか?」
「お客様の口座への入金はできますが、両替はできません。」
某メガバンク窓口での問答
「500円記念硬貨を両替してもらえますか?」
「できますが、鑑定に結構な時間がかかります、お待ちいただく時間はございますでしょうか。」
うたた寝するほど待たされた。
人生とは不公平であり、神様は気まぐれに貧乏人を弄(もてあそ)ぶことはあるが、辻褄を合わせることはない。
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