水の惑星
〜 果てしない水の惑星 〜
果てのない海の呼吸が、
夜の名残を押し流していく。
地球は、13億km³の水の記憶を抱いて、
いまも静かに回り続けている。
波の泡ひとつひとつに、
太古からの雨の名残が息づいている。
この一滴一滴に、
地球のそして人間の時間が宿っているのだ。
登山で、山から見渡したり見下ろしたりする地球は、その時その時で感慨一入だ。
ところがこのところの登山は、たまたま島巡りの企画が多い。
普段陸地での人間世界で暮らしていると、地球って人間のために存在しているかのような錯覚に陥っている。
しかし一度(ひとたび)海に抱かれると、人間なんて地球のほんのひとかけらに過ぎないのがよく解る。
その海から、当たり前のように毎日毎日陽が昇っていく。
地球は陸地よりも海洋の方がずっと広く、おおよそ陸地:海洋=29 :71 の比率(思ったより意外に陸地も広かった)。
地球には、およそ 13億8,600万立方キロメートル(1.386×10⁹ km³) の水が存在していて、そのうち約97.5%が海水で、淡水はわずか2.5%ほど。
けれど、そのわずかな水が、川を流れ、海へ注ぎ、雲となり、雨となり、人間のみならず全ての命を繋いでいる。
海の水の一滴、一泡がちょうどひとりひとりの人生だ。


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