盤上の向日葵
今日のシネマ🎬「盤上の向日葵」。
遺留品の将棋の名駒を手掛かりに白骨死体事件の真相を追う2人の刑事の捜査と、奨励会を経ずに実業界からプロ棋士となった天才棋士・上条桂介の半生を、賭け将棋の真剣師・東明重慶と絡ませながら、並行して描く。
坂口健太郎が壮絶な過去を背負った天才棋士に扮し、渡辺謙、佐々木蔵之介、土屋太鳳、音尾琢真、柄本明、小日向文世ら日本映画界を代表する俳優たちとぶつかり合う、魂を揺さぶるヒューマンミステリードラマ。
原作は柚月裕子の長編ミステリ小説で、第15回本屋大賞で第2位にランクイン。
鑑賞しての個人的関心事を2点あげておこう。
一つ目は、「真剣師(しんけんし)」の存在。
真剣師とは、賭け将棋賭け麻雀といったテーブルゲームの賭博によって生計を立てている者。
麻雀やバックギャモンに下手糞なりに嵌った身としては、将棋のシーンで、勝った時(←ほとんど経験がないw)ではなく、負けた時或いは負けが見えた時のあの沈んでいくようなある種の快感、亡我脱魂感のようなものが甦って来たこと。
二つ目は、作品の中で静かな印象を残す、主人公・上条桂介の幼期を演じた子役、小野桜介の存在感。
「国宝」で主人公喜久雄の少年時代を演じた黒川想矢を見た時、あ、これはと思った。
彼は是枝裕和監督の「怪物」(2023年)で第66回ブルーリボン賞新人賞を受賞した子役だったのだが、その時キラリと光るものがあり、きっと大きく羽ばたいていくのだろうと感じた時と同じような印象を持った。



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