アッサンブラージュ
中古レコード店考「アッサンブラージュ」。
ある友人が、街はずれの中古レコード店に連れて行ってくれた。
整理されていない夥しい数の中古レコードとCD、しかも大半が250円と言う廉価、そしてこの立地・・・。
素人目には、音楽好きだが商売っ気のないある意味残念なビジネスと映らないでもない。
しかしこれは高度なビジネス戦略である可能性が高い。
まず中古レコードや古着古本の世界には「ディグる(Dig = 掘る)」という特有の文化があり、宝探しの心理=ディグる喜びがある。
それから「アッサンブラージュ(Assemblage)」という店名は、調べてみるとフランス語で「集積」「組み合わせ」を意味する言葉で、芸術の分野では、立体的な既製品や廃棄物を集めてオブジェを作る技法を指すとある。
この店名を選んでいる時点で、店主が「ただの物売りではない、高い文化的背景を持った人物」であるのではと想像できる。
ここの経営の本質は、おそらくネット販売との「ハイブリッド経営」。
世界中のコレクターに向けてネットで高額なレア盤を売りつつ、実店舗は「在庫倉庫兼マニアが集うリアルなコミュニティスペース」として機能させている。
又、中古ビジネスで最も重要なのは「販売」よりも「質の良い買取」であり、実店舗が存在し口コミで「物凄い在庫量だ」「店主の知識が深い」と評価させて、コレクターが「ここにコレクションを譲ろう」と思える強いブランディングを形成しているのだろう。
マニアとはビジネスライクで効率重視の店よりも、利益度外視で音楽を愛している(ように見える)店主の店を愛し、応援したくなる生き物である。
低コスト(家賃・人件費)でリスクを抑えながら、ネットでグローバルに稼ぎ、実店舗は「カルチャーの聖地(カオス)」としてファンを惹きつける。
一見「アマ」に見せる「プロ」の戦略を見た気がする。
(基本は根底にある店主の音楽を深く愛する心を評価するもので、的外れな経営分析だったらスミマセン)
アッサンブラージュ@福岡市西区野方


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