陶淵明
気が付いたら、盗煙迷(陶淵明)になっていた。
閑で面白い事も無く、夜は長いし、酒があれば飲むしかない。
自分の影を相手の独酌に俄かに酔いが回り、酔った勢いで文士気取りで詩を編み、独り悦に入る。
脈絡なく書き散らし溜まった塵が、せめてもの笑いの種にでもなればよい。
(参考文献:陶淵明・飲酒二十首・序)
余閑居寡歡 余閑居して歡び寡く
兼比夜已長 兼ねてこのごろ夜已に長し
偶有名酒 偶たま名酒あれば
無夕不飮 夕として飮まざる無し
顧影獨盡 影を顧みて獨り盡くし
忽焉復醉 忽焉として復た醉ふ
既醉之後 既に醉ひての後は
輒題數句自娯 輒ち數句を題して自から娯しむ
紙墨遂多 紙墨遂に多く
辭無詮次 辭に詮次無し
聊命故人書之 聊か故人に命じて之を書せしめ
以爲歡笑爾 以て歡笑と爲さんのみ
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