茜色に焼かれる
友人にOという奴がいて、多分SNSなんかはやってなくて、思い出したように携帯からのメールがくる。
内容はその時時の世相や文化等のことで、その鋭い分析や感性には共感することも、又救われることも多い。
その彼が、おススメの映画があると書いてきた。
何気なくテレビをつけると、丁度公開前夜上映の舞台挨拶で、主演の尾野真千子が、大粒の涙を流して語りかけていた。
これは、行かない手はあるまい。
以下ネタバレあり。
「茜色に焼かれる」は、2021年5月21日公開の日本映画、監督は「船を編む」の石井裕也、主演は尾野真千子、和田庵・片山友希・オダギリジョー・永瀬正敏らが脇を固める、R15+指定。
ありとあらゆる不条理と理不尽が渦巻くコロナ真っ只中の世相、交通事故・閉店・介護・愛人・いじめ・風俗・ダブルワーク・パート・セクハラ・差別・貧困・孤立…、ここまで現実はひどくないのではと思われる方もいるかもしれないが、いやいや肌感覚としては頷ける世界だ。
逆風しかないシングルマザーと息子の行く先に、監督をはじめこの映画製作に関わった人達はどんな希望を見、そして僕らは、どう思いどうすればいいというのだろうか。
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