ラム
ファーマータナカのアルコール学び直し講座第1回「ラム」。
これまで、カクテルストーリーや我楽多酒整理編やラム酒世界旅など、珠玉のショートストーリーやエッセイを、世間の迷惑顧みず世に垂れ流してきた。
ただ、この歳になって、ただ飲めればいい酔えればいいではあまりにも情けない。
神学者マルチン・ルターでさえ「酒と女と歌を愛さぬ者は一生阿呆で過ごすのだ。」と宣っておるではないか。
一生阿呆で過ごすなんてまっぴらだし、僕ら紳士淑女の飲酒行動には、それなりの意味づけと知識武装が必要だ。
ということで、第1回は当然我が愛するラム酒であろう。
今回は色・風味・製法別にその分類を見ていく。
【 色による分類 】
◇ホワイトラム
活性炭などでろ過を行い、淡色または無色透明に仕上げられたラム酒。カクテルベースに最適、別名シルバーラム。
◇ゴールドラム
バーボン樽等で3年未満熟成の薄い褐色が特徴。別名アンバーラム。ホワイトラムとダークラムの中間的な味わい。
◇ダークラム
バーボン樽等で3年以上樽熟成させた濃い褐色のラム酒。焼き菓子などに用いられ、ロックやストレートで味わう。
【 風味による分類 】
◇ライトラム連続式蒸溜機で蒸溜し、樽やタンクで短期間熟成させた軽快な味わいのラム酒。おもにカクテルベースに使われ、スペイン系の生産地に多く見られるタイプ。
◇ミディアムラム
ライトラムより風味が強く、ヘビーラムよりは個性が控えめ。おもにフランス領植民地に多いタイプ。こちらも主にカクテルのベース。
◇ヘビーラム
単式蒸溜機で蒸溜された、風味豊かで香りも強い個性的なラム酒。イギリス系の植民地で発展してきた濃厚な味わいは、お菓子作りにも重宝される。
【 製法による分類 】
◇インダストリアルラム(工業生産ラム)廃糖蜜を原料として造られるラム酒。ラム酒の大半はこの製法。
◇アグリコールラム(農業ラム)サトウキビの搾り汁を原料に造られるラム酒。フランス領の植民地で開発された製法で全ラムの3%程度。
画像は友人達とのラムづくしで、ダイキリ(ラム+ライム+砂糖)、キューバ・ビブレ(ラム+コーラ)、マイヤーズ・ラム、キャプテン・モルガン、ハバナ・クラブ。
薬院@JB's BAR
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