2025年9月18日木曜日

灯台

今日の灯台「倉瀬灯台」。

潮の青は、どこまでも透きとおっていて、
ひと筆の風が描いたかのよう。
水平線が柔らかくたゆたっている。

小さな岩礁の上に、ぽつんと建つ白い灯台。
声も持たず、音も立てず、
ただ「そこにある」ことだけで、海の道しるべであり続ける存在。

沖を滑るように進む船は、
急がず、競わず、
時間の輪郭を溶かしながら
ゆるやかに世界を横切っていく。

人の営みと自然の力が、
競い合うことなく並列に存在する風景。
すべてのものが、
「いま」という瞬間の連続を
ゆったりと生きている。

倉瀬灯台@宗像市地島より北西を望む



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