2025年10月2日木曜日

電線

「風の色 電線越しに もらいけり」 腐阿魔多難禍

猛暑の名残を
追い越すように
秋のうろこ雲は
空を細やかに刻んでいる

家々をつなぐ電線は
まだたくさん残っていて
心はその合間から
澄んだ空へと
ひと足先にほどけてゆく

ひんやりとした神無月の朝の空、電線越しにうろこ雲が拡がっていた。
一見邪魔な電線も、それはそれで許せると思えるようになった。



0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム