半夏生
七月二日。
昔の暦ではこの頃を「半夏生(はんげしょう)」といい、田植えを終えた農家がようやく一息つく節目だ。
「ここまでやったら、少し休もう。」そんな季節の知恵が、暦の中に静かに刻まれている。
翻って現代はどうだろうか。
この歳になっても、スマホを閉じても仕事のことが頭をかすめ、昼夜を問わず誰かの投稿が流れ、休んでいるつもりでも心と頭は動き続けている。
より効率を追い求める時代になっているが、人間の心は昔とそれほど変わってはいないとも思える。
自然は、走り続けることよりも、立ち止まることを教えてくれているようだ。
一年の折り返しを少し過ぎた今日のこの日、残り半年を走り切るためにも、ほんの少しだけ歩みを緩めてみてはどうか。
休むことは怠けることではなく、また前へ進むための準備なのだから。
と云いながら、これを書いている。
仕事にも人間関係にもそして自分にも、「ここまで」と決める知恵が、案外いちばん難しいのかもしれない。


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