目隠し
店舗ウォッチング(続報)。
全面ガラス張りのお洒落な店舗では、例えばスタバに典型的に見られるように、外に向かってカウンターが配置され、客は Mac を開いてお高いドリンクを飲んでいる(我等おっちゃんでは絵にならない)。
ところで先日紹介した中丸見えの店舗の一軒が、今度は真っ黒なカッティングシートで覆われて、店内が全く見えなくなっていた。
これは飲食業界においては一般的によくあるパターンである(以下の考察は当該店舗とは直接関係ない)。
Step1 新装開店時、全面ガラス張りにする。
①視認性を高めどんなお店かを認知してもらう。
②店内の見える化で入店の敷居を下げる。
③そのことでターゲットとする顧客を掴む。
いわば自信と期待のあらわれである。
Step2 徐々に或いは突然カッティングシートなどで覆い、店内があまり或いは全く見えないようにする。
①お客のプライバシーを守る。
②隠すことで好奇心をくすぐる。
③客が居ないのは、店の魅力がないからと思われないようにする。
一転、丸見え=客が入らない の理由づけにより丸見えを回避する対策に出るが、現実には客の入りが予想以上に芳しくない場合が多い。
実際は見えなくすることで Step1 の効果が失われ、負のループに陥ってしまうケースも多い。
現代のお店選びは昔と違って、ネットでのセレクトが主流となっており、一元さんが通りすがりにふらりと入店することは少なくなっていると思われる。
いわゆる行列ができる店も、真に価値ある店が口コミで徐々にそうなるのではなく、人為的に仕掛けることができるようになってきていて、開店即行列も可能だが、反面客離れが早いケースも多い。
省みれば、店内が見えるメインストリートの1Fでの出店費用(敷金等)が貧乏人にはバカ高過ぎて捻出できず、やむなく裏通りやビルの2Fやビルの奥で何とか店を成り立たせてきた自分を、褒めてあげよう(誰も褒めんので)。
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