2024年7月1日月曜日

同窓会

天神ビッグバンの最中、福岡市天神に影が薄くなった昔懐かしい天神ビルがある。
その昔天神といえば、岩田屋、福ビル、天神ビルであった。
その地下の食堂街に昔ながらのビアホール(ビアレストラン Pubキリン)はある。

去年半世紀ぶりに、高校時代に属していたクラブ(JRC:青少年赤十字)の同窓会をやろという物好きな話が持ち上がって、あっという間に今年はもう2回目となり、その打ち合わせがご苦労な事に朝11時の開店を待って、ここで行われたのである。
(午前中からの黒生大ジョッキ¥1,150の妥当性については、別途問われなければならないだろう)
聞くところによれば、500余名の同級生のうち、約70名が既に鬼籍に入っているらしい。

この時期二十四節気では、「夏至(げし)」、夏至とは「日長きこと至る(きわまる)」。

梅雨真っ盛りに線状降水帯と、本格的夏はまだこれからなのに日の長さでいえば一年中で一番長い時期で、あとはもうだんだん短くなっていくのである。
極まったところが頂点であり、あとはもう下るしかないのである。

季節は又巡ってくれるが、栄華を誇った僕等の時代そして世代はとうにビークアウトし、短くなるどころかあとは消え去るのを待つばかりである。
昔を懐かしんでばかりでは駄目だ、から、ちょっと位は懐かしんでもいいじゃないか、となり、死ぬ前に会える時に一度だけでも会っておくのが何が悪い、と完全に開き直り段階になってきた。
去年はあんなに元気だったあいつが…という話が、いよいよ冗談ではなくなるどころか、そのあいつが自分である可能性も現実味を帯びてきた夏至なのである。

ともあれ今日から7月、文月(ふみづき)だ。
貴方の秘蔵の昔の文(=書物)を紐解いてみよう。
放浪と俳句と酒を愛した、私の心の師匠山頭火の句も載せておく。

雨だれの音も年とつた
うしろすがたのしぐれてゆくか
 〜 種田山頭火『草木塔』より



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