ガラケー
老老介護シリーズ「ガラケー(顛末記)」。
一人暮らしの母に、数年前から定期的に実家を訪ねての、買物・洗濯・外食・通院などの介護に始まり、ほどなく実家に同居、そして施設への入居と、老老介護はゴールに向かって段階的にステージを踏んでいる。
その過程で、緊急連絡用として、ガラケーを持たせた。
同居していたとはいえ、私はまだ多少の仕事もしており外出もあるので、発作や転倒をはじめとした緊急事態発生の場合、母が固定電話機まで辿り着けないケースも想定され、首にかけさせていわばホットライン的に利用するためであった。
そこで、私や孫の携帯と、訪問診療、看護、介護、タクシーなどの短縮ダイヤル登録(楽ともボタン)を行った。
当初は私への連絡をはじめ自分でタクシーを呼んだりと、それなりに利用できていたが、流石に数カ月前から、リモコンをはじめとして電子機器等その操作が覚束なくなってきた。
そのうちその短縮ダイヤルを時間に関係なく押してしまうようになり、先方に迷惑をかける事態となった。
そこで、短縮ダイヤルは私だけにして、他は削除したのである。
ところが、待ち受け画面を見てみると、タクシー会社や、診療所の番号が新たに登録されている。
これは恐ろしい事態だ。
私自身ガラケーを利用しなくなってだいぶ経過しているので、取説を見ながらでもその設定は結構難しい。
母は短縮ダイヤルの利用もきちんとできなくなっているのに、ガラケーの電話帳から新たに短縮ダイヤルへの登録をやってのけていたのである。
実際はあれこれボタンを押しているうちに、偶然登録されてしまっていたわけだが、それができる確率は極めて低いので、電話をかけたいという執念の産物と言ってよいだろう、トホホ・・・。
私の名前がもう一つ登録されている。


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