銀杏〜静かな選択
銀杏は、すべてを与えきって
枝を裸にした。
黄金のざわめきが去ったあと、
残ったのは、冷たい空気と
踏みしめられる葉の音、
そして、逃げ場のない現実。
けれど、木は嘆かない。
色を失ったことを悔やまず、
「ここからだ」とも言わず、
ただ、立っている。
受け入れるとは、
前向きになることではなく、
後ろを振り返らないことでもない。
葉を失った銀杏の前で、
ただこの時をやり過ごす――
その静かな選択で、
冬の入り口に立つ。
・・・しかし季節も懐もそして老いも、現実はやっぱ、寒 w
銀杏@小頭町公園


0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム