2025年12月19日金曜日

銀杏〜静かな選択

銀杏は、すべてを与えきって
枝を裸にした。

黄金のざわめきが去ったあと、
残ったのは、冷たい空気と
踏みしめられる葉の音、
そして、逃げ場のない現実。

けれど、木は嘆かない。
色を失ったことを悔やまず、
「ここからだ」とも言わず、
ただ、立っている。

受け入れるとは、
前向きになることではなく、
後ろを振り返らないことでもない。

葉を失った銀杏の前で、
ただこの時をやり過ごす――
その静かな選択で、
冬の入り口に立つ。

・・・しかし季節も懐もそして老いも、現実はやっぱ、寒 w

銀杏@小頭町公園



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