2020年9月24日木曜日

基準値

 ファーマータナカの今日のアルコール基準値。

山口某の報道があったので、個人にまつわるニュースは他に譲るとして、自称お酒のプロとしては、素人衆の為に、飲酒(酒気帯び)運転とアルコールの基準値について、もう一度整理しておこう。
因みに今回の基準値の5倍とは、専門家によると「500mlの缶ビール10本近くを1~2時間で摂取した」程度の検出量だったという。

< 飲酒(酒気帯び)運転 >
道路交通法では、飲酒運転を大きく分けて「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」と定義している。
① 酒気帯び運転
  呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg/1L以上検出された状態。
②酒酔い運転 
 まっすぐに歩けない、受け答えがおかしいなど客観的に見て酔っている状態。

呼気中アルコール濃度は、お酒に強い・弱いといった体質には関係なく、数字的に基準値を超えた時点で罰則を免れることはできない。一方、酒酔い運転は、呼気中アルコール濃度にかかわらずアルコールの影響によって車両の運転に支障をきたしている状態をいい、その症状があれば基準値に関係なく、酒酔い運転として検挙される。

<アルコール濃度基準値>
道路交通法において、酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/Lで、血中アルコール濃度に換算すると、0.3mg/mL(0.03%)に当たる。
目安としては、純アルコール20g(ビール中びん1本、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯)を飲んだときの血中アルコール濃度が、おおよそ0.3mg/mL(0.03%)に相当する。
すなわち、ビール中びん1本で「酒気帯び運転」になるということだ。

この項目を極めたいアルコール愛好家に、さらに高度な以下の情報を提供するが、多分酔っぱらって計算は無理と思う。
・血中アルコール濃度(%)={飲酒量(mL)×アルコール度数(%)}÷{833×体重(㎏) }
・呼気中のアルコール濃度は,血中濃度の約2000分の1であるからして、換算方法としては、
① 血中濃度(●mg/mL)を1/2倍(×0.5)したものが、呼気中の濃度(●mg/L)になる
② 血中濃度(●%)を5倍したものが、呼気中の濃度(●mg/L)になる 

(画像はイスラ・ムヘーレス/メキシコ 2015/10/30)



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