行雲流水
今日の言葉「行雲流水」。
「大略如行雲流水 初無定質 但常行於所当行 常止於所不可不止 文理自然 姿態横生」
出典:宋史(蘇軾伝/諸説あり)
物書きの真似事を始めて、気づけば幾十年。
文章とは、空をゆく雲のように、流れる水のように——
あらかじめ定まったかたちを持たず、
ただ、行くべきところへ赴き、
とどまるべきところに静かに収まるものだという。
しかし現実には、その流れはしばしば淀み、
滞り、ときに干上がりさえする。
禅語としての「行雲流水」においては、
雲は自在なる漂泊であると同時に、
ときに悟りを遮る覆いでもあり、
水はまた、ただ身を任せる流動ではなく、
めぐり続ける輪廻の相をも帯びているのだろう。
書くという営みも、
生きるという営みも、
ついぞ思い通りにはならない。
——それでもなお、雲は流れ、水は行く。



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