2026年5月3日日曜日

曽木の滝

今日の歌碑「柳原白蓮」。

「もののふの むかしがたりを 曽木の滝 水のしぶきに ぬれつつぞ聞く」
 〜 柳原白蓮

屋久島ツアーの帰り道、熊本在住のK君が、幅210メートル高さ12メートルの「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる「曽木の滝」(鹿児島県伊佐市)まで案内してくれた。
滝の壮大なスケールはもちろん大感動ものだったが、そこにあった歌碑の句が、漂白の歌人(私です)としては何だか妙に気にかかった。

観光地には必ずと言っていい程歌碑が建っていて、帰ってからその云われや背景を確かめるのも旅の細やかな楽しみである。
「もののふ」とは、漢字で表すと武士または物部と表し、主君あるいは朝廷に仕えて戦う人の意だそう。
案内板にも書かれていたが、歴史的エピソードを聞きながら、この歌を詠んだとある。

<現代語訳>曽木の滝の激しく飛び散るしぶきに身を濡らしながら、私はこの地に伝わる古の武士(もののふ)たちの物語を、滝の轟音の中に聞いている。

一見すると、昔話を聞きながらの風景描写、だが白蓮となると、もっと深いようである。

柳原白蓮ーー明治・大正・昭和を駆け抜けた歌人で、その美貌と波乱万丈な生き様から「大正三美人」の一人に数えられる。大正天皇の従妹という高貴な身分に生まれながら、政略結婚により九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門に嫁ぐ。その後年下の社会運動家・宮崎龍介と恋に落ち、新聞紙上で夫への絶縁状を公開して出奔する「白蓮事件」を引き起こす。後半生長男を太平洋戦争で亡くした悲しみから、平和を訴える活動に心血を注ぐ・・・。

その思想は、個人の自由(特に女性)と情念の肯定、古典和歌の形式を守りながらの伝統との緊張関係にあるようだ。
白蓮は「滝」に「歴史を聞いている」のではなく、「歴史が私として現れている」と詠んでいる。
・・・うーむ、まだまだ修行が足りぬ。

柳原白蓮の歌碑@曽木の滝


2026年5月2日土曜日

ウコン

今日の「ウコン」。

元々薬というしろものをほとんど飲まないし、別に健康オタクではないので、サプリや栄養ドリンクの類も全く摂ったことがない。

最近知人から「ウコン」(=ターメリック)が体に良い、サラダや味噌汁等にもちょっと振りかけてみたらとすすめられて、スパイスコーナーで買ってみたばかりだった。

屋久島は「東洋のガラパゴス」と称される世界自然遺産の島。
年間降水量なんと4,000mm以上という豊富な雨が花崗岩の大地に染み込み、ミネラル豊富な湧き水となって農地を潤している。
その農地から生まれる屋久島産のウコン。
土産物屋さんで見かけて、せっかくなのでお土産も兼ねて試しに購入。

ウコン=ターメリックとばかり思っていたが、ウコンはショウガ科のクルクマ属で50種類ほどあり、ターメリックは秋ウコンで、屋久島では春ウコン(=ワイルドターメリックと呼ばれる)と紫ウコン(=ガジュツ)が主に栽培されているとのこと。
この商品は、春ウコンと紫ウコンを7:3の黄金比でミックスした商品だそうだ。

ターメリックの主な薬効成分はクルクミンだが、この商品は豊富な精油成分と複数のミネラルを多く含んでいるのが特徴で、精油成分は胃腸の働きをサポートし、体のリズムを整える働きが期待されるとある。

ただ、逆に薬物性肝障害の副作用などもあるというので、お守り程度に適当に飲むことにしよう。


2026年5月1日金曜日

サクラツツジ

靴は濡れ、荷は重く、視界は白く霞んでいる。
それでも歩いている——
なぜ今さら、と思わぬでもない。

雨の山路で、ちょっとだけ足を止める。
サクラツツジ。
桜の名を持ちながら、人知れず、静かに咲いている。

長いものと、短いもの。
数千年の命を仰ぎに行く途中で、
ほんのひと季の花に見入っている自分。

雨はやまない。
それでも歩く。
いや、歩くしかない。

五月のはじまり。
濡れながら歩き、
又何かに出会い、又立ち止まろうか。


2026年4月30日木曜日

GAJU(ガジュ)

棚からリキュール「GAJU(ガジュ)」。

棚は棚でも、バーカウンターのバック棚ではなく、土産物屋の棚。
旅の楽しみの一つ(大半)は、その地に根ざしたお酒と酒場である。
今回は、残念ながら?酒場を覗くわけにはいかない旅。
よって自分へのご褒美に。

日本の酒造りの技術と着想の質は高く、例えばクラフトビールやクラフトジンをはじめとして、地域の産物を生かした沢山のお酒が生まれている。

これはいい。
ガジュツ(ショウガ科ウコン属の多年草で、別名「紫ウコン」)をはじめとして、錨草(イカリソウ)、五加皮(ゴカヒ)、杜仲(トチュウ)、烏薬(ウヤク)、枸杞子(クコシ)、何首烏(カシュウ)、山椒(サンショウ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)と10種の植物エキスを配合し40年以上熟成させた薬草酒をベースに、ジンジャーを浸漬させ、糖類・ブランデーを加えてある。

まったりとした甘さ、薬草酒由来の香りの中に、ジンジャーのスパイシーな香りやピリッとした辛さが特徴の屋久島限定販売のリキュール。

リキュールの歴史は、古代ギリシャの医師ヒポクラテスが薬草をワインに漬け込んで作った水薬に遡る。
多様多種の薬草香草が使われた複雑な味わいがリキュールの魅力、個人的には、シャルトリューズ(フランス)、イエーガーマイスター(ドイツ)、アブサン(スイス他)あたりがおすすめだ。


2026年4月29日水曜日

縄文杉

雨の粒が、森の時間をほどいていた。
初日は、すべてが濡れていた。
苔も、土も、空気さえも。
声を潜めたような森の奥で、ただ滴る音だけが、
幾千年という長さを刻み続けていた。

屋久島の雨は、天から降るのではなく、
森そのものが呼吸して滲み出すものだと思う。
その湿りの中で、縄文杉は動かない。
そこに対峙する人の一生など、
ひとしずくにも満たぬ速さで流れて行く。

そして二日目。
奇跡のように、光が差した。
この島では稀だという朝日が、
枝の間を縫い、幹の深い皺に入り込み、
まるで時間の化石に火を灯すようだった。

縄文杉。
樹齢は二千年とも七千年とも言われるが、
正確な数は、もはや意味を持たない。
測ろうとする側の時間が、あまりにも短すぎるからだ。

朝の光に照らされたその姿を見上げたとき、
ふと、自分の時間が透けて見えた。

急ぎすぎていたこと。
悩みすぎていたこと。
握りしめていたはずのものは、
いかにも軽く、そして脆い。

縄文杉は、何も語らない。
ただそこに在るだけなのに、
帰り道、背中に感じた水と光と太古の息吹、
それはきっと、縄文杉が旅人ひとりびとりに授ける、
千年の祝詞だったのかもしれない。

縄文杉@屋久島


屋久島珍道中3〜4日目

凸凹後期高齢者8人衆屋久島珍道中3〜4日目(4/26〜27)。

電波📶の届かないところにいたので報告遅れました。
宮之浦岳チーム3名、縄文杉チーム3名、観光チーム2名、とりあえず大?成功、皆んな生きてます。

やっぱりホントにいろいろありました。

そのうち各自の報告があるでしょう。


まんてん温泉

今日の温泉♨️「まんてん温泉」。

屋久島一日観光の日(ツアー2日目)。
屋久島一周は約100kmを時計回りで。

中身の濃い観光地巡りは別途報告(又はメンバーの誰かがするだろう)。
天気予報は雨だったが、北と南の天候はほぼ真逆で、南側は時折晴れ間も見えるくらいだったが、北側から入った白谷雲水峡トレッキングは、土砂降りでやむなく断念。

ガイドさんのおすすめで超高級旅館?「縄文の宿 まんてん」にある「まんてん温泉」でリラックス、それぞれの目的のために英気を養う。
入浴料1.800円をガイドさんの計らいで1,000円で。

本日も天気予報はやはり雨、宮之浦岳チームは4:00発、縄文杉チームは4:30発、行ってきます。