ゼブラ飲み
イマドキの Drinking Style「ゼブラ飲み」。
ゼブラ(Zebra)とは、ご存じシマウマのこと。
近年、欧米ではアルコール飲料とノンアルコール飲料を交互に飲む「ゼブラ飲み(zebra striping、または zebraing)」が、健康志向の人たちの間で広がっているという。
例えば、イギリスの2025年の市場調査では、34%の人が「ゼブラ飲みを試したことがある」と回答したそうだ。
お酒を飲まれない方には、「そこまでして飲まなくても……」と思われるかもしれないが、ドリンカーならこの心理はよく分かるだろう。
最初の一杯は景気づけ、二杯目は会話の潤滑油、三杯目からは「もう一杯だけ」が延々と続くのである。
結局のところ、最大の敵は酒量と、それに続く二日酔いだ。
最近の私は、さすがに年齢を重ねて少しは分別がついたと思っているが、それでも昔は、夕方から朝まで飲み続けたり、一晩で10軒のBarをはしごしたりと、今思えば武勇伝というより反省文の材料ばかり積み重ねてきた。
その証拠に、「もう一生お酒は飲まない」と固く誓った回数なら、おそらく何百回にもなる。
私の飲兵衛仲間にも、飲むたびに「昨夜どこの店へ行ったのか」「ちゃんと支払いは済ませたのか」の記憶を消去される方とか、夜に飲むと無傷で家へ帰れないという理由で、思い切って「昼飲み専門」に転向した方とか、飲酒スタイルも実に人それぞれである。
とはいえ、健康を気遣いながらも酒席を楽しもうという「ゼブラ飲み」は、なかなか粋な知恵かもしれない。
ここまで来たのだから何とか今日の最後、そして人生の最後には、シマウマにまたがってでも無事にたどり着きたいものだ。
――酒と陶酔、そして束の間の解放を司る神、バッカスのもとへ。



