技術貿易収支比
今日の用語「技術貿易収支比(知的財産権等使用料)」。
日本は何もかもが落ちぶれ果てたようなニュースばかりだが、中国や韓国に負けるどころか、世界最高水準を誇っているという数字があった。
技術貿易収支比(知的財産権等使用料)という指数があり、数値が1.0を上回っていれば「技術の輸出(出超)」、1.0を下回っていれば「技術の導入(入超)」を意味する。
日本はあからさまに競合する完成品製造分野ではなく、技術・知財の貿易での黒子にまわる戦略にシフトしているというのだ。
・日本 3.1 〜 6.0以上 圧倒的な黒字 →自動車・電機などの海外現地法人(親子会社間)からのロイヤリティ還流が主軸。近年は独立企業間でも黒字傾向。
・米国 3.0 〜 4.0 巨額の黒字 →プラットフォーマー(IT)、製薬、先端軍事技術。ライセンスそのもので稼ぐ純粋な知財大国。
・英国 1.8 〜 2.0 安定した黒字 →製造業の規模は縮小したものの、研究開発、航空機エンジン、医薬品などの知財サービスで一貫して強い。
・ドイツ 1.3 〜 1.5 緩やかな黒字 →強力な機械・自動車産業の技術輸出がある一方、米国からのIT・ソフトウェア導入の支払いも多いためバランス型。
・フランス 1.1 〜 1.3 均衡〜微増 →航空宇宙(エアバス関連)、原子力、高級ブランドの商標ノウハウなどが安定。
・韓国 0.6 〜 0.8 赤字(改善傾向) →サムスンや現代など「モノ」の輸出は強いが、中核特許や設計ソフト(日米から導入)への支払いが多いため入超。
・中国 0.3 〜 0.5 大幅な赤字 →世界最大の工業品輸出・製造大国だが、半導体装置、OS、基幹特許のライセンス料として巨額を外貨支払い。
ただしこの強さは、過去の圧倒的な技術蓄積によるところが大きく、その財産を食いつぶしていってるともいえるわけで、今後も新しい技術を生み出していく必要があるのは言うまでもない。


