考える人
今日から11月、芸術の秋、さて何を考えようか。
カレンダーも残すところあと2枚、月日の早さには、こちらも考え込んでしまう。
先日の関西旅行では、京都国立博物館へも。
お目当ては、約50年ぶりの大規模開催という「源氏物語 王朝のかがやき」展。
千年の時を超えて読み継がれる物語。
絵巻や美術品に描かれた平安の雅、紫式部が紡いだ人間模様の奥深さに、ただただ圧倒、自分がいかに無知だったかを知らされた。
そして、博物館の前庭に鎮座するロダンの「考える人」。
実はこれ、単なるレプリカではない。
博物館所蔵の本物のブロンズ像で、数ある同作品の中でも早い時期(1880年)に鋳造されたものだとか。
「考える人」はもともと単体ではなく、「地獄の門」の一部として生まれた彫刻。
実は何も考えてないとも言われるが、人間とは何か、人生とは何か……。
今にもそんな問いを投げかけてきそうだ。
もっとも、こちらは芸術を鑑賞するより、人生の残り時間を数えたり、忘れた予定を思い出すのが忙しい。
芸術の秋、読書の秋、食欲の秋。何を楽しむにしても、愚鈍な心が少しでも動くことが何よりの贅沢なのかもしれない。
さて、急に肌寒くなった今日から霜月、11月だ。
今月も少しは知的好奇心を満たしながら、人生の余白を楽しむことにしよう。
Think slowly, live lightly.
ゆっくり考え、軽やかに生きる。
皆さまにも、実り多き11月でありますように。

