ファーマータナカのトランプに勝つぞにわか英文法講座。
どこぞの国の総理大臣の母国語力が無いと、ひとしきり話題になっていたが、アメリカでは歴代大統領が犯した「文法間違い」のあら捜しも定番だとか。
我等世代が受けた英語教育は文法偏重でさっぱし会話ができないと散々馬鹿にされてきたが、ここにきて朗報というべきか、「英文法の誤り」と「知的レベル」には密接な関係があり、ツイッター連発のトランプ大統領の英語は間違いだらけだと指摘されている。
以下に例文を示すので、どこがおかしいかチェックして、この際トランプと知的レベルを競ってみてはいかがだろうか。
1.Her and Obama created this huge vacuum.
(「前政権のオバマ大統領とクリントン国務長官が巨大な空白地帯を作った」のでイスラム国が台頭したと非難したもの)
2.No matter how good I do on something, they'll never write good.
(「自分がどんなによいことをしても、メディアはよく書かない」というお決まりのマスコミ批判)
3.I'm not unproud.
(自身のツイッターについて述べたもので、 「私は誇りに思っている?」)
1.主語なので主格の代名詞を使いShe and Obamaにすべきである。
2.動詞を修飾するので形容詞ではなく副詞を用い、how well I doおよびwrite wellにすべきである。
3.「誇りに思っている」のか「誇りに思っていない」のか不明なので、二重否定を使わずI'm proud.かI'm not proud.にすべきである。
トランプではないが、よく使われる表現の間違いとして以下のような例が挙げられていた。
・「to clearly explain」の正しい表現は「to explain clearly」である。
(to+動詞は文法的単位なのでほかの語を割り込ませてはならない)
・「the person I spoke to」は「the person to whom I spoke」と表現するのが正しい。
(前置詞の後ろには名詞か代名詞が必要なので末尾においてはならない)
・「Who do you trust?」は、文法的には「Whom do you trust?」が正しい。
(trustの目的語なので目的格を使う)
・「less trees」は間違いであり、「fewer trees」が正しい表現である。
(可算名詞なのでfewerを使う)
・「I don't have nothing.」は「I don't have anything.」。
(否定の否定は肯定なので、否定語は一語でよい)
※(追記)自分の場合、この知的レベルで大胆にも知的レベルを競おうと思ったところが、既に知的レベルが低かったと判明した。