2025年12月29日月曜日

六ツ門タブヤ

Exploring restaurantsー

There is no menu. The choice is left to the kitchen.
メニューはない。選ぶのは、店だ。

Seasonality and restraint, served on small plates.
小皿に宿るのは、季節と抑制。

No excess, no explanation — just quiet precision.
語らず盛らず、ただ確かに旨い。

On a cold winter night, warmth arrives gently.
師走の夜、体の芯からほどけていく。

A place where trust becomes satisfaction.
委ねることで、満たされる場所。

Tabuya @ Mutsumon

昭和平成と久留米の飲食業界の一角を担ってきた、いわば同志。
長く堅気に戻っていたが、今年8月再び舞い戻ってきた。
12月にブチリニューアル。


2025年12月28日日曜日

ガラケー

老老介護シリーズ「ガラケー(顛末記)」。

一人暮らしの母に、数年前から定期的に実家を訪ねての、買物・洗濯・外食・通院などの介護に始まり、ほどなく実家に同居、そして施設への入居と、老老介護はゴールに向かって段階的にステージを踏んでいる。

その過程で、緊急連絡用として、ガラケーを持たせた。
同居していたとはいえ、私はまだ多少の仕事もしており外出もあるので、発作や転倒をはじめとした緊急事態発生の場合、母が固定電話機まで辿り着けないケースも想定され、首にかけさせていわばホットライン的に利用するためであった。

そこで、私や孫の携帯と、訪問診療、看護、介護、タクシーなどの短縮ダイヤル登録(楽ともボタン)を行った。
当初は私への連絡をはじめ自分でタクシーを呼んだりと、それなりに利用できていたが、流石に数カ月前から、リモコンをはじめとして電子機器等その操作が覚束なくなってきた。

そのうちその短縮ダイヤルを時間に関係なく押してしまうようになり、先方に迷惑をかける事態となった。
そこで、短縮ダイヤルは私だけにして、他は削除したのである。

ところが、待ち受け画面を見てみると、タクシー会社や、診療所の番号が新たに登録されている。
これは恐ろしい事態だ。
私自身ガラケーを利用しなくなってだいぶ経過しているので、取説を見ながらでもその設定は結構難しい。
母は短縮ダイヤルの利用もきちんとできなくなっているのに、ガラケーの電話帳から新たに短縮ダイヤルへの登録をやってのけていたのである。

実際はあれこれボタンを押しているうちに、偶然登録されてしまっていたわけだが、それができる確率は極めて低いので、電話をかけたいという執念の産物と言ってよいだろう、トホホ・・・。

「きずな」とは、訪問診療クリニック名。


私の名前がもう一つ登録されている。

2025年12月27日土曜日

冷たい

今日の Apple Watch。

「-1℃」で、「今日は予定なし」って。
解ってるって!😠
Apple Watch って、スマートに冷たい。


2025年12月26日金曜日

干支ワイン 午

今日のプレゼント「LES 12 ANIMAUX(レ・ドゥーザニモ)」。

ある知人のLINEには、音楽付きの煌びやかな動画や画像や「Merry Christmas🎄」のメッセージが、これでもかというほどにずらーっと並んでいた。
もともとLINE友達が企業やニュースや店舗の公式アカウント以外ほとんどいない自分にとっては、比較するのも惨めであるが、リアルのクリスマスプレゼントも、今年も危うく、0(ゼロ)になるところだった。
とりあえず、よかった。

干支ワイン(馬|午) レ・ドゥーザニモ  フランス ボルドー 赤ワイン フルボディ 750ml。
2026年の干支「馬」が駆け抜ける、力強くも優雅な赤、三冠金賞のボルドー・シュペリュール。

目出度し目出度しなのだが、一つ重大な問題がある。
一緒に飲む相手がいるのか!?







孤独

街角ウォッチング「クリスマスデコ&イルミ」。

Every year, the Christmas Day post is a great opportunity for philosophical reflection.
(毎年クリスマスの日の投稿は、哲学的思考の絶好の機会である)

人は祝う。それが救いだと思い込んで。
カップルは光を必要とする。私は必要としない。
理由は探さない。今日は、そういう日である。
孤独は問題ではない。単なる事実である。
祝われる世界の中で、私は静かに存在している。
街は輝いている。それと私の関係は、無関係だ。


2025年12月24日水曜日

こ酔い

飲食店探訪「こ酔い」。

隠れ家
小料理屋
一杯飲み屋
ちょい飲み屋

まさにこういうお店のためにある言葉

祇園町のとある路地の突き当たり
木の扉は固く閉ざされ
中は全く見えない
小さ過ぎる店名表示
名も粋 
こ酔い

(注⚠️)客の同級生が超お下品、残念w


2025年12月23日火曜日

ビーフストロガノフ

飲食店探訪「SACHiA Beef stroganoff & sweets」。

こじんまりとした、珍しいビーフストロガノフの専門店。
メニューは、メインのビーフストロガノフに、色んなバリエーション、トッピングが選べる。
ランチには、スープ、ピクルス、サラダの可愛い3種の小鉢かつく。
濃い目の味つけではない優しい味わいに、こだわりが感じられる。

来春計画の屋久島縄文杉ツアー引受先探しの打合せ後に。
ツアー問い合わせ先から、登山歴・病歴・服薬中の薬・日頃の運動経験等、いろいろ聞いてくる。
当然と言えば当然だが、先方にとっては、リスクのある年齢のお客ということだw

SACHiA Beef stroganoff & sweets@東区馬出


2025年12月22日月曜日

ブルーベリー

今日の Food 「ブルーベリー🫐」。
(短期集中連載講座「脳に良い食べ物 Vol.1」)

先日、脳に良い食べ物についてレポートした。
能書を垂れている場合ではない、実行あるのみである。

早速、賞味期限が迫って安くなったやつ(立ち上がりからややセコい)と、冷凍ブルーベリーとブルーベリージャムとを調達してきた。

まずは何がそんなにも、脳に良いのか…

それは、ブルーベリーの青紫色の正体であるアントシアニン(ポリフェノールの一種)。
実は、脳には有害物質が入らないよう「血液脳関門」という厳しい検問所がある。
アントシアニンはこの関門を通過して、脳の記憶を司る「海馬」などの細胞に直接働きかけることができる、非常に珍しい成分なのである。

これまで専らアルコールに特化して、散々血液脳関門を通過させ海馬を鍛えてきた実績があり、不幸中の幸いだ。
しかも一緒に摂ると効率が良いというヨーグルトも、自家製ヨーグルトでほぼ毎日摂取している。
大好きなカシューナッツも、より脳に良いというくるみに変えたし、ターメリックも調達して、味噌汁やサラダなど何にでも見境なくぶっかけるようにした。
ノンアル赤ワイン🍷も常備常飲している。

ただこの完璧主義では、海馬が完全にポリフェノール漬けになってしまい、もともと切れ味鋭い頭脳が過剰に明晰過ぎになる副作用がとても心配である。
ここは時々大量のアルコールでの、徹底的な消毒も忘れてはならない。


ブルーベリーをひと粒 
口に放り込むたび 
脳が「お、いいね👍」と 
小さくうなずく気がする


ブルーベリーは、時間の粒だと思う。
摘まれ、並べられ、見つめられるその間に、
人は何かを思い出し、何かを忘れていく。

2025年12月21日日曜日

クロガネモチ

今日の樹「クロガネモチ」。

ちょこっとお手伝いしている団体のクリスマスイベントの日。

昼食には、地元の有名店「麺志」からラーメンが提供されていた。
同じく、地元の久留米大学から志ある学生達が大勢ボランティアで参加。
珍しく春のようなポカポカ陽気の中、彼らと一緒に近くの「大隅公園」に行って、子ども達は思い思いにお思いっきり駆け回る。
やがてテーブルには、きっと各方面から提供された食材による、大皿に大量に盛られたパーテーメニューが並ぶ。
外でも中でも、子ども達のテンションは異常に高い。
そんな中、とても勉強どころではないのだが、それでも私(一応学習担当)を見つけた何人かの子ども達は宿題を持ってきたりして、ちょっぴりうれしい。
そして、お決まりのビンゴゲームには、善意の豪華な賞品がこれでもかというほど並び、パーティーはクライマックスを迎える。
帰りには、各自にダメ押しのクリスマスプレゼントが手渡されていた。
イベントの際中も終わってからも、そこに集う年上の子ども達は、年下の子ども達をしっかりと気配りしフォローしていた。

公園の一角に、ひと際目を引くたわわに真っ赤な実をつけた「クロガネモチ(黒鉄黐)」の木があった。
「苦労せず金持ちになる(クロウガネェカネモチ)」という語呂合わせから、縁起の良い木として庭木や街路樹として人気があるという。

ここには、理不尽な苦労が溢れそれにまみれながらも集う子ども達に、クロガネモチの実のように、しっかりと寄り添う社会があった。

大隅公園@久留米市梅満町


2025年12月20日土曜日

ガイド本

アナログ親父のデジタル奮闘玉砕記。
「ゼロからはじめる Apple Watch Series 11 スマートガイド(1,870円)」。

Apple Watchは便利なデバイスであるのは間違いないはずなのだが、機能が多くて操作が複雑っぽいのにボタンは2つしかなく、そのため太い指で「何をどう触ればいいかさっぱりわからない」という声も多いと聞く。

洗練されたケースに入っているものの、Apple Watch 本体に取説は付いてない。
ネット上にも、もちろん連携する iPhone アプリ上にも取説はあるのだけれども、どうしてもマニュアル本が欲しくなるところが、昭和のオッサンなのである。

久留米の駅ビルの本屋さんに走ったけど、スマホやAIの解説本はそこそこあるものの、Apple Watch 向けはやっと1冊だけあった。

ちょっと高めのオモチャで遊んでやろうと思ったのに、実態は膨大な時間を費やして、弄ばれていくのだろう。

ついでに他の本も数冊衝動買いしたら、本代5,000円越え、庶民の娯楽もほんとにお高くなり申した。

BOOK CENTER QUEST@西鉄久留米駅


2025年12月19日金曜日

銀杏〜静かな選択

銀杏は、すべてを与えきって
枝を裸にした。

黄金のざわめきが去ったあと、
残ったのは、冷たい空気と
踏みしめられる葉の音、
そして、逃げ場のない現実。

けれど、木は嘆かない。
色を失ったことを悔やまず、
「ここからだ」とも言わず、
ただ、立っている。

受け入れるとは、
前向きになることではなく、
後ろを振り返らないことでもない。

葉を失った銀杏の前で、
ただこの時をやり過ごす――
その静かな選択で、
冬の入り口に立つ。

・・・しかし季節も懐もそして老いも、現実はやっぱ、寒 w

銀杏@小頭町公園



2025年12月18日木曜日

焼鳥鉄砲

飲食店探訪「鉄砲 花畑店」。

年末だというのに、クリスマスだというのに、遊んでくれる人がめっきり減った。
かろうじて、久しぶりの久留米の焼鳥。

名物の「巻物串」発祥の店(諸説有り)として知られているこのお店は、現代的な店構えと隔離されて煙たくない焼き場でクリーンな店内、お店曰く、ワインと一緒に焼鳥を楽しんで欲しいとのスポットだ。
満腹満足だが、昔ほどガッツリは食べれなくなった。

<一口メモ>
久留米の焼鳥は、1928年(昭和3年)設立の九州医学専門学校(現・久留米大学医学部)の存在抜きには語れない。
お金はないが腹は減る医学生にとって、安くて栄養価が高く短時間で食べられる豚ホルモンは理想的な食べ物であり、ネーミングからしてもユニークな焼鳥メニューの、ダルム(小腸)センポコ(大腸(盲腸〜結腸))ミノ(第一胃)ガツ(第四胃)などを生んだ。

焼鳥鉄砲花畑店@久留米市花畑


2025年12月17日水曜日

時計

今日の時計「 Apple Watch Series 11 ジェットブラック 46mm」。

ボタンはやけに少ない。
だが、問いは多い。

便利さよりも、
理解しようとする時間のほうが途轍もなく長くかかる。

それでも、あえて触れてみる。
まだ学ぶことが沢山残っている証拠ではあるのだから。

※ホントの購入動機は以下の2点。
・使用期限が迫っていて使い切れない地域のデジタルプレミアム商品券がある。
・カミさんの心臓の病気が再発したようで、ドクターから健康管理に「Apple Watch」を勧められたそうだが、彼女が俄かに使いこなせるはずはなく、ここは私がまず試して指南する必要がある。


脳に良い食べ物

今日の食べ物「脳に良い食べ物トップ10」。

朝もハヨから、ある知人から、ある動画が送られてきた。

日本は世界でも有数の長寿国で、2024年時点の日本の総人口である約1億2,300万人のうち、65歳以上の高齢者数は約3,600万人と全人口の29.3%、厚生労働省の調査によれば、2022年時点で高齢者のうち認知症を患っている方は443万人で、65歳以上の高齢者の12.3%。
認知症発症のリスクは75歳から急激に増加する傾向にあり、2025年には認知症患者数が700万人を超え、高齢者の5人に1人が認知症になると予測されている。

しかし、75歳の脳でも、ちゃんと手をかけると応えてくれるらしい。
特別なことより、いつもの食卓を少し意識するだけで。

自分なりに、脳に良い食べ物をまとめてみた。
個人的には、現在の食生活でもそう悪くないが、特筆すべきは「ウコン」かな。

【 脳に良い食べ物トップ10 】
1.脂ののった魚(例: サーモン、サバ)/ オメガ3脂肪酸が豊富で、脳の神経細胞を保護し、認知症リスクを低減。
2.ブルーベリー / 強力な抗酸化物質(アントシアニン)が脳の老化を遅らせ、記憶力を向上。
3.葉物野菜(例: ほうれん草、ケール)/ ビタミンK、ルテイン、葉酸が豊富で、脳の認知機能を維持。
4.ナッツ(例: くるみ、アーモンド)/ ビタミンEと健康的な脂肪が脳の炎症を抑え、集中力を高める。
5.卵 / コリンが神経伝達物質を生成し、記憶と学習をサポート。
6.ダークチョコレート / フラボノイドが脳の血流を改善し、気分を向上(カカオ70%以上推奨)。
7.コーヒー / カフェインと抗酸化物質が脳の警戒心を高め、アルツハイマー予防に役立つ(適量で)。
8.ターメリック / クルクミンが脳の炎症を減らし、神経細胞の成長を促進(黒胡椒と一緒に摂取すると効果的)。
9.アボカド / 健康的な脂肪とビタミンEが脳の血流を良くし、認知機能を支える。
10.全粒穀物(例: オートミール、玄米)/ ビタミンB群が脳のエネルギーを安定させ、集中力を維持。


※送られてきた元動画


2025年12月15日月曜日

往復縦走

獅子の会山歩会(土日山歩会)リポート。

1年の終わり(他メンバーは年内まだ計画あり)は、少しきついくらいがいい。
苅田アルプス(福岡県京都郡苅田町にある山域)へ、雨原登山口から。
低山なれど、高城山(413m)、諫山(406m)、大久保山(389m)、大平山(332m)を往復縦走。

登り返しの連続に、登るために来ているのに、なんで下るのかと自問自答はするけれど、稜線の景色が、今年もなんとか歩けたではないかと、そっと褒めてくれた(ような気がした)。
下山時に、虹🌈がかかった。

<登山用語一口メモ>
登山方法には一般的に、初心者向けの「ピストン(登山口から山頂へ行き、同じ道を戻る)」と、中上級者向けの「縦走(複数の山を越えて別の場所へ下山)、それから「周回(登山口に戻るが、登りと下りが異なるルート)」がある。
今回のように、幾つもの山を縦走し、その後に同じルートを引き返して登山口へ戻る登り方は、「縦走ピストン」と言うのだろうか。
結論から言うと、「往復縦走」「縦走往復」、あるいは単に「(縦走路)ピストン」というようだ。

<山の名言>(おまけ)
It is not the mountain we conquer but ourselves.
(征服するのは山ではない、自分自身だ。)
 〜 Edmund Hillary


2025年12月13日土曜日

味噌

今日の食糧「味噌」。

訳あってしがない一人暮らしをしている。
小さなパックの味噌を使っているのだが、それでも一人ではそう減るものではない。
頑張って消費していても、最後には酸化して褐変、黒くなってしまう。
それでも味や風味の劣化を我慢して、やっと最後まできれいに使い切って、色も艶も香りも良い新品をやっと購入した。

そのとたんに、よりによって、株主優待の返礼品の味噌が送られてきたではないか。
世の中って、うまくいかないものである。

なお、味噌が劣化する3大NG行動は、
1.常温保存する
2.きちんと密閉せずに保存する
3.濡れたお玉で直接すくう
だそう。

今回調べてわかった対策は、味噌は冷凍保存でも凍らず、風味も落ちないので冷凍保存可、冷蔵保存時にはパックの蓋をする前に、味噌の表面をラップでぴたりと覆って酸化防止をすればいいそうだ。

死ぬまでに全パック消費できるか、それが問題だ。



稜線

獅子の会山歩会忘年会。

登る人、登らない人
Some still climb, some only climb in memory.

飲む人、飲まない人
Some raise a glass, others sip quietly.

それでも同じ卓を囲めば、気持ちだけは若かりし頃へ
Yet at the same table, we somehow become young again.

年末のお声は、昔ほどかからなくなりにけり
Even as year-end gatherings fade away,

せめてこの会は、ゆるやかな山の稜線の如く、優しく続かんことを・・・
I hope this circle continues—softly, like a gentle ridgeline.

福天@荒戸


2025年12月12日金曜日

デジタル比率

イマドキトレンディ(二重表現!)「デジタル化のもやもや」。

全国民の健康保険証が12月1日で期限切れ、病院を受診する際にはマイナ保険証の提示が原則として必要になったが、10月末時点で利用率は37.1%にとどまり、医療機関でのトラブルも確認されている。
又、飲食店でのスマホ決済もあっという間に加速、もともと付いていけないAIの進化も凄すぎて置いてけぼり、仲間内にもデジタル難民とおぼしき人類が散見される。

多くの生活者はデジタル化の恩恵を感じているものの、一方で、負の側面も隠れている。デジタル化を肯定的に評価する一方で、「情報に圧倒されること が増えた」「スト レスが増えた」「疲れやすくなった」 と実感する人が増えている。
確かに効率的になったけれど、引き換えに「対応すべき情報量」「選択肢」「決断の負荷」も増え、その処理が心身の負担になりつつある現実に、若者を含め生活者は直面している。

さて、僕らは、これから もどんどんデジタル化したいのだろうか、それとも便利さと引きえに、何か自主性が失われていくと感じているんだろうか。

デジタル世代の若者にアナログ志向が増加 購買行動の定番化に2つの要因



2025年12月11日木曜日

チェロケース

街角ウォッチング「チェロケース」。

目立ちたがり屋のケースは、人混みの中での、とあるステージの予告編。
その中で眠る音は、知らない街角での出番へと向かう。

派手派手しい赤、うるさい程のステッカー、はみ出る大きさ、ハードなカーボンケースだろうか、とにかく周りの目を引くことは確かだ。

しかしこれにはどうもいちいち理由がある。

ステッカーが大量に貼られているのは、クラシック系の大型楽器ケースとしてもよく見られる文化らしく、音大の学生、アマチュアオーケストラ、プロ奏者は旅や演奏旅行が多く、フェスティバル、コンクール、音楽祭などの「参加証」としてステッカーを貼る、いわば ミュージシャン版のトランク・ステッカーカルチャーだそうだ。

又、空港、ホール、リハ室などで多数のチェロが並ぶと、黒か白のケースが多くて見分けにくいので、ステッカーや赤は 識別性を高める実用目的 も兼ねている。

そもそもチェロケースは高価で長く使うもので、自分の楽器・音楽観・好みを反映する「パーソナルキャンバス」として扱っているのだ。
チェロは個人所有であることが多く、楽器価値も数百万円〜数千万円に及ぶため、基本ほとんど自分で運ぶそう。
だから飛行機に乗る場合、チェロは「エクストラシート(追加座席購入)」が一般的だとか。

ギター一つ運ぶのも面倒くさいド素人とは、音楽に対するその才能や愛情や姿勢が、そもそも違うのである。
チェリスト憧れる、弾いてみたい。
(通りすがりのワンシーンを、ここまで引っ張れるのもある種才能ということにしておこう、傍迷惑ともいうが…)


2025年12月10日水曜日

立花山大クス

今日の山歩「立花山(367m)のクスノキ原生林」。

A stance shaped by centuries.
Light falls, and time pauses.
A steadfast trunk, trembling light.
The forest speaks in silence.

千年の立ち姿。
光が降り、時が止まる。
揺るがぬ幹、揺れる光。
森、静かに語る。

来年の四月に屋久島縄文杉にトライする計画が持ち上がっていて、やわな精神と肉体では走破できないと危惧するS氏が、三日月山(272m)から立花山へルートの中でも、僕らにとってはややハードなコースを、訓練登山も兼ねて設定してくれた。

ここには、クスノキ群生地の北限ともいわれる原生林があって、約3,000本 のクスノキが自生しそのうち 600本以上が樹齢300年以上、国の特別天然記念物と「森の巨人たち100選」に選ばれた立花山大クス(樹齢推定300年以上・幹周7.85m・樹高30m)がある。

巨木達は、遥か遠く、縄文杉への想いに繋がってゆく。


2025年12月8日月曜日

Gemini

今日のAI「Gemini」。

GoogleのAIアプリ「Gemini」がどんどん進化して、簡単に綺麗な動画を作れるっていうネット情報が盛んに流れてくるので、そろそろ吾輩も作らねばならないだろうと、重い腰をあげた。

プロンプトは「老練のタイガーバーテンダーがウッディなバーでカクテルを供しているところ」。

しかし、やっぱり、「[サブスクリプションをアップグレード]していただければ、今日中にそのビデオを作成できます。」と但し書きが出て、サブスク契約しないとビデオ作製は叶わず、寂しく撤収。

しょうがないので、他のAIも少し試してみたが完成度は低く、今日のところは、画像で我慢しておいてやることにする。


2025年12月7日日曜日

カール・ラガーフェルド アイコニック プールオム

今日のオードパルファム「カール・ラガーフェルド アイコニック プールオム」。

このクロム仕上げのフィギュア型ボトルは、「カール・ラガーフェルド アイコニック(Karl Lagerfeld Ikonik)」フレグランスのボトル。
アートフィギュアのような存在感があり、香水でありながらちょっと部屋に置きたくなるオブジェとして、そのユニークな遊び心に惹かれて購入。

「モードの帝王」と呼ばれているカール・ラガーフェルド、シャネル(CHANEL)フェンディ(FENDI)クロエ(Chloé)等、ファッションの歴史において計り知れない功績を築き上げた人物らしいが、もちろん全くもって縁がない存在。
名言も多く、「Elegance is an attitude(エレガンスとは姿勢である)」 など、哲学的な表現を残している。

参考までに一応内容も紹介しておく(使うシーンはたぶんないw)。
トップノート: マンダリン・ラベンダー
ミドルノート: グリーンアップル・ヴァイオレット
ラストノート: アンバー(琥珀)・サンダルウッド(白檀)


2025年12月6日土曜日

BACK STAGE

ジャズ喫茶探訪「BACK STAGE」。

通りがかりに立ち寄った。

運よくというか、「岡安芳明(g) with Friends」のライブ開演ジャストの時間。
柔らかな指から紡ぎ出されるケニーバレルのようなギターの音色と、それをしっかり支えるリズムセクション。
老舗の風格そのままのステージからの、久しぶりの JAZZ の便りが、心地よかった。

ジャズ喫茶はそんなに通い詰めたわけではないが、学生時代から否応なく社会に組み込まれたサラリーマン初期の頃にかけて、鬱屈した精神状態の中で、コーヒーをすすり、安いサラリーでレコードを買い集めていた時期の記憶がある。

1970年代後半、ここと 「New Combo」「River Side」あたりが、福岡のジャズシーンを作ったのだろう。

BACKSTAGE@大名


まち旅

まち旅って、いい語感。
たまたま訪れた Cafe で、この話を聞いた。

灯台下暗しとはこのこと。
閑古鳥が鳴くアーケードを嘆くばかりでなく、地元にある「たからもの」を再認識する素敵な旅。
福岡県久留米市とその近郊にある地元の自然・歴史・伝統工芸・食文化などを活用し、地域に暮らす人々が自ら企画・案内をする、体験交流型の旅プラン。
一つ一つは小さな力かもしれないけど、結集して発信することは素晴らしい。
62のユニークな企画イベントは12月14日まで。

この Cafeでは、江戸時代に久留米藩の財政を支えた櫨の話を聞きながら、櫨ろうを使った肌に優しい保湿クリームをつくり、ボディエステの専門家からハンドマッサージの方法を習い、お昼は櫨の和ろうそくを灯して、特製釜飯ランチをいただく企画。

個人的には、第3のふるさと大分県日田郡旧上津江村(現日田市)に移住していた頃のことを思い出して懐かしい。
超過疎高齢化の山村で、地域おこしと言えば大袈裟だけど、地域に根差してそれなりに頑張った。
新しい農産物への挑戦、特産加工品の開発、体験ツアー、雇用の創出・・・、結果が残せたかと言えば疑問だけど、その後も頑張っているかっての仲間達に、心からエールを送りたい。

蔵の隣り そしじ@北野天満宮参道


2025年12月4日木曜日

生ききる

ファーマータナカの本棚「生ききる ある往診医の看取りアンナイト(著)阿倍 丈太郎」。

知人でFBの友達にもなっている、阿倍というドクターがいる。
私は時たま、FBに長めの駄文を投稿することがあり、何人かの友達から、「無駄に長い。」と速攻お叱りのコメントを貰うことがある。
その彼も、職業柄時々患者がらみの長文のエピソード等を投稿することがあった。
私と違うのは、医者という立場上「生と死」という普遍的テーマを軸に据えているのでカッコいいこと、だがテーマもさることながら、実話に基づくその着眼点、構成や起承転結の鮮やかさ、そして止(とど)めの感動の涙でもって、その長文の投稿を一気読みさせるところであった。
自称物書きの端くれとして、二足の草鞋を履いているような彼に、ただの強面の飲んだくれ医者ではない、ひょっとして只者ではない(ほんとに医者をする暇があるのだろうか?)のではと、ちょっと嫉妬もしたのである。

案の定であった。
その彼が、何と本を出版しやがった、先を越された(かといって私にあとを追いかける力はないけどw)

その彼とはほんの少し共通項もある。
酒(私は嗜むが彼は浴びる)と北海道(移住の経験)とラブラドール・レトリーバー(私は飼ってた愛犬の友達で彼は主人)である。
もちろん彼は、その他に、例えばラグビーとかオートバイとか車とか映画とか音楽とか文学とか、とにかく私と違って引出しが多く奥が深い、よってしたためられた文章が面白くないはずがない。

彼は、在宅医療という特殊な医療現場で、なんと20年で1,000人の看取りに立ち会ったという。
並の神経の持ち主では到底務まらないだろう、タフガイである。

現場での更なる活躍とともに、出版したばっかりだが、続編をも期待するものである。

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2025年12月3日水曜日

出谷右衛門

蕎麦屋探訪「出谷右衛門(でやえもん)」。

看板や暖簾も出ていない、小さな木札だけが目印のビルの通路を入った奥まった場所にあって、入るのに戸惑った。
「蕎麦前」を掲げているだけあって、手打ちの蕎麦に加えて、バリエーション豊かな酒肴が用意されていた。

蕎麦前堪能。
久しぶりに日本酒堪能。
そして蕎麦堪能。

お腹もハートも満たされました。

蕎麦前出谷右衛門@大濠公園


2025年12月2日火曜日

炭酸ハミガキ

今日の歯磨き「ピュオーラ炭酸ハミガキ」。

炭酸が好きである。
ビールはもとより、ハイボール、たまーにコンビニで買うペットボトル飲料は、ウィルキンソン炭酸水である。
ので、買わない手はないだろう。

炭酸泡が勝手にジュワッ!
水に触れると勝手に泡立つ!
炭酸ハミガキ!
すみずみ届いて、すき間まで入り込む!
(〜メーカーキャッチフレーズ)

確かに口の中は泡だらけ。
しかし、コマーシャルや口コミなどにあるような、期待したあのバチバチしたソーダのはじける感覚はない。
やはり高齢で相当感度が鈍っているのだろう。
それに、クリスタルソーダ味って、何だか子どもの時に感じた甘さのような。

実際、ドラッグストアに行くと、夥しい種類の歯磨き粉がピンキリ並んでいて、様々な効能や成分をうたっている。
月一歯のメンテに通っていて、数だけは26本あるようだが、自分の場合はそのわりには、歯医者さんに行くたびに虫歯はもちろんだが、歯石だ歯垢だ歯周病だと呟かれ、劇的な改善はみられていない。

歯って、人によっては真っ白でピカピカでピンクの歯茎で虫歯とは無縁という人もいて、やはり体質とか遺伝とかが関係あるのだろうか。

今度こそ、ピカピカツルツルを期待したい。
(無理だろうけど・・・


2025年12月1日月曜日

光と影

今日の暦「12月1日の月曜日」。

歳を取ると時が過ぎるのが滅法早い。
若さでは負けたとしても、何とか前向きになれないものかと、悪足掻きしてみる。

フランスでは 12月1 日を指して「一年を振り返るには早すぎず、来年を構想するにはちょうどいい」という慣用表現がある。
北半球では一年でいちばん昼が短い時期に入り、古代ケルトではこの時期を「影の成熟(mature shadow)」 と呼んだ。
そして月曜日=Monday は Moon’s day(月の日)で、太陽の曜日である Sunday に続く「月の光の曜日」。
古くは 「静かに再出発する日」 と捉えられていた時期もある。
そして、東洋思想では「月替わり × 週の始まり」 の重なりは、循環が整う縁起が良い日ともされる。

ということで、時間軸の流れの中で、太陽の熱ではなく優しい月の光で始まる一週間のこの日を、人生の本当の光を知る時と捉え、できうれば再建・再挑戦・仕切直しに向く日なのだと考えてみてはどうか。

諦めの悪い年寄りに、せめて空(から)元気を!
(今日は珍しく前向きなのである)